「高齢者施設の服薬簡素化提言」公開のお知らせ

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2024年5月17日
一般社団法人日本老年薬学会

一般社団法人日本老年薬学会(代表理事:秋下 雅弘)は、高齢者施設の服薬簡素化提言ワーキンググループにおいて、高齢者施設の服薬簡素化提言をまとめました。

目的・経緯
ポリファーマシーに対して処方見直し(medication review)を行い、必要最小限の服薬数にすることが求められる。ただ、上手く処方見直しを行えたとしても数種類の薬剤が残れば、服薬回数が多いなど服薬管理の問題は依然として残る場合がある。本提言において、服薬簡素化とは、服薬回数を減らし、可能なら昼1回にまとめることを指す。服薬簡素化は本来「ポリファーマシー対策」に含まれるものだが、本提言は薬剤種類数を減らす減薬とは独立して「服薬簡素化」に焦点をあてたものである。
 

対象
1. 適用対象
  高齢者施設のすべての入所者/入居者

2. 利用対象
 高齢者施設のすべての医療介護職

使い方
1. 高齢者施設の服薬簡素化フローチャート(図2)」に従って実施する。
2. 「注意点」もよく読み、多職種で協議しながら進める。
 
 

作成者一覧
 一般社団法人日本老年薬学会 高齢者施設の服薬簡素化提言ワーキンググループ
 

氏名 所属
代表 秋下 雅弘 東京都健康長寿医療センター
新井 克明 大洗海岸病院 薬剤部
黄倉 崇 帝京大学薬学部臨床薬学講座製剤学研究室
大河内 二郎 介護老人保健施設竜間之郷
倉田 なおみ 昭和大学薬学部 社会薬学部門・臨床栄養代謝学部門
糀屋 絵理子 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
早乙女 彩子 ときわ会 磐城中央病院 薬剤課
篠永 浩 三豊総合病院 薬剤部
竹屋 泰 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
浜田 将太 医療経済研究機構 研究部
東原 和美 バプテスト老人保健施設
幹事 丸岡 弘治 介護老人保健施設横浜あおばの里 薬剤部
溝神 文博 国立長寿医療研究センター 薬剤部

(五十音順)

【資料ダウンロード】
・高齢者施設の服薬簡素化提言(PDF)
・高齢者施設の服薬簡素化概要図(PDF)

 
 

【Q&A】

老健施設等ではどのような同意文書を使うと良いでしょうか?
新たな書式を設けるのではなく、既存の同意説明事項等の中に下記のような一文の追加をご検討ください。

例:「当施設では、病気や心身の状態を総合的に評価して、 薬を適宜変更しています。 特に高齢者は薬の数と飲む回数が多いと好ましくない問題が多く発生するため、薬を積極的に減らし、服薬回数も少なくしています」。

【お問い合わせ】
<高齢者施設の服薬簡素化提言に関すること>
一般社団法人日本老年薬学会
         高齢者施設の服薬簡素化 WG 幹事 丸岡 弘治
E-mail : fukuyakukansoka(at-mark)jsgp.or.jp ※(at-mark)を「@」に置き換えてください
 
<その他のお問い合わせ>
一般社団法人日本老年薬学会事務局
〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル
(株)コンベンション リンケージ内
E-mail : info@jsgp.or.jp